一念発起!不安障害だけど貯蓄します★

夫と娘2人の4人家族。車2台購入のため節約にはげみます。日々のことや、最近始めた株のことなども書いていきます。

「精神科医は腹の底で何を考えているか」を読了しました

f:id:setsuyakufuansyougai:20240328161914j:image

 

こんばんは~さかなです🐠

 

題名の通り、春日武彦さんの「精神科医は腹の底で何を考えているか」を読み終わりました。

Xでどい様の投稿で拝見してとても興味をそそられ、図書館から借りてきました。

(確実に読みたくて、事前に図書館のホームページから予約してから行きました)

 

統合失調症について書かれている割合が多かったように感じます。

2009年に発行された本で、不安障害のことは「神経症」とあらわされていました。

神経症についての記述は少ししかありませんでしたが、色々な精神疾患や、お医者さん側の目線について知ることができました。

 

私自身、この本の中で気になった部分を引用しながら考えていきたいと思います。

 

神経症の場合。一般的に神経症は困難な状況や環境と、本人の性格との組み合わせで生じる。この場合、ベストなのは状況や環境の改善である。

神経症は結果というよりもアピールであり周りをコントロールするための手段(時には持って回った無意識レベルの当てつけや意趣返しに近い)とみることも可能である。

アピールやコントロールや当てつけといった側面に注目するなら、速やかに「はい、スッキリ治りました」となることは本人にとって望ましいことなのか疑問である。医師が強引に治そうと張り切れば張り切るほど、患者は「治りたいけど治りたくない」といった矛盾した心証を抱えたまま足踏み状態となるのが普通である。

したがって神経症に対しては「治る」という概念は単純には当てはまらない。

出典 春日武彦 「精神科医は腹の底で何を考えているか」

 

先生…そうなんですね…

神経症の患者からすると「完全に治ることは無い」と断言されて悲しい面はありますが、これが事実なのだと思います。

”周りへのアピールや周りをコントロールするための手段”として神経症を発症するのだという側面。

「そんなことないわ~!ストレス溜めすぎて辛かったから発症したんじゃ~!」と言いたいところなんですが、、

確かに。考えようによってはその辛い状況から逃れるために「私は今の環境でストレスを感じすぎてこうなったので、環境をかえなければなりません」という無意識の叫びともとらえる事ができます。

神経症を抱えていれば、やりたくない仕事に行かなくても済むかもしれないし、対人関係から逃れるために外に出るのを拒否できる理由になります。

実際に身体症状も激しく現れますしね。

 

私に当てはめてみると、

・仕事の重圧

・自分の時間が全く取れない

・子育てのストレス、夫の協力が少なかった

といったことが引き金だったと思います。

ですが、神経症になろうと思ってなったわけではもちろんありません。

むしろこんなことになるなんて、思いもしませんでした。

でも身体目線で行くと、「このままこのストレスを受け続けるなんてもう無理!逃げる!」となって発症したのだと思っています。

神経症の精神症状と身体症状を見れば、夫も周りの人も「仕事ができないのはしょうがない」と思うしかないでしょう。

 

「治りたいけど治りたくない」という側面に関しても、わかる気がします。

病気を持っていれば「無理しないでね、体が一番だよ」といった言葉をかけてもらえますし、再発、再燃しても「病気をもっているんだからしょうがないよね」と思ってもらえます。

 

私自身に関していえば、心療内科への通院をやめたいけどやめたくない。

主治医にはまだまだ見守っていてほしいし、薬をやめてひとりで歩んでいける自信がない。

発症したころが本当につらかったので、二度と経験したくない。

だから正直言うと、一生薬を飲み続けることになってもいいと思っています。

それで日常生活を安心して送れるのであれば。

もちろん、できることなら心療内科から卒業したい。薬もやめたい。

でも、再燃するくらいなら今のままでいい。といった感じでしょうか。

 

 

精神科の疾患の多くは、治療の対象としての「病気」であると同時に、「劇的な体験」でもある。それに遭遇することによって、治る・治らないといった次元の話とは別に、本人の生き方は多かれ少なかれ変化を遂げる。人生観が変わり、生活のあり様が変わり、しばしば家族関係や交友関係が変わり、立場が変わり、自分の目に映る世間の姿が変わる。人間として一皮剥けることもあれば、人柄が変貌してしまうこともあり、生きていくことを諦めてしまうことすらある。いずれにせよ、体験してしまった以上は、何らかの不可逆的変化が内面にも日常にも訪れるだろう。

出典 春日武彦 「精神科医は腹の底で何を考えているか」

この部分に関しては、精神疾患に罹ったことのある方なら納得の内容なのではないかと思います。

私自身もたくさん変化がありました。

生活習慣も以前より良くなりました。良くせざるを得ませんでした。

飲酒も基本的にしなくなりましたし、できるだけ仕事でも無理をしないようになりました。

以前なら仕事でも一目置かれたい、という感情がありましたが、今は「自分の体が第一!!」

アルバイトの身から昇進する気もないですし、仕事ができようができまいが、数十円の時給の差にしかなりません。(扶養に入っているので、年間で稼げる額は決まってますしね)

ならば、最小限の努力と体力で日々のバイトをこなし、好きなこともやっていく、といいう生活を選びました。

 

病気になる前の工場勤めのときは、一人きりになれる時間がなく、子どもも小さくて手がかかり、趣味の時間など皆無でした。

「その状況に耐えうる体を自分は持っていない」ということに嫌でも気づかされたのが「不安障害とうつ病いう精神疾患に罹ったこと」。

病気になって自分を、これからの人生をしっかりと見つめなおすきっかけになったのは事実です。

これからも病気と付き合いながら、生きていきます。

 

ご興味のある方、ぜひ読んでみてください!

 

今回は文字だらけで長くなりました💦

ではまた~!

 

 

X始めました♪ ふと思いついたことや、ごはんも投稿します!

フォロー・いいねいただけると飛んで喜びます(^^)♪

https://x.com/sakanatokazoku