こんばんは~さかなです🐡
2週間前に図書館で借りてきた、単純な脳、複雑な「私」を読み終わりました~!
著者は脳研究者の池谷裕二さんです。
池谷さんの本は
・パパは脳研究者
・できない脳ほど自信過剰
・ゆらぐ脳
・進化しすぎた脳
・脳はみんな病んでいる(中村うさぎさんとの共著)
に続き、6冊目です。
私は精神疾患に罹る前から、脳科学や心理学が好きでよく関連本を読んでいます📚
不安障害・うつになってからは、病気に関する本もよく読むようになりました。
今回読んだ「単純な脳、複雑な私」は、今まで読んだ池谷さんの本の中でも一番と言っていいほど良かったです!
この本は池谷さんが母校である静岡県立藤枝東高校へ赴き、生徒たちにした脳科学に関する講義を記録した本です。
前半部分から、私が「なるほどな~!」と思った部分をご紹介します。
僕らにとって「正しい」という感覚を生み出すのは、単に「どれだけその世界に長くいたか」というだけのことなんだ。
たとえば、シマウマという動物がいるよね。あれはどんな模様している?白地に黒シマ模様、それとも黒地に白シマ模様?
こう訊くと、多くの人は「白地に黒シマ」と答える。
でもね、現地のアフリカの人に訊くと、「黒字に白シマ」って答えるんだな。
意外でしょ。でも、理由はわかるよね。肌の色だ。
彼らにとっては、地肌というものは黒色なわけで、「白」こそが飾りの模様の色なんだ。
黄色人種や白色人種とは発想が逆になるよね。
引用 単純な脳、複雑な「私」
この文章を読んで、いかに自分が普段、無意識の固定概念に縛られているんだろう…と怖くなりました。
もし自分の個人的な価値基準を、正誤の基準だと勘違いしちゃうと、それはいわゆる「差別」を生んでしまう。
残念ながら、人間って自分の感じる世界を無条件に「正しい」と思いがちだよね。
この癖には慎重に対処しなくちゃいけない。
そう、謙虚にならないと。
引用 単純な脳、複雑な「私」
本当に、おっしゃる通りだな…と。
謙虚に、いつまでも新しいことを受け入れていける柔らかい人で居たいですね。
歳をとるごとに柔軟な発想ってできなくなっていって、自分から見える世界しか認知できなくなり、怒ってしまったり、頑固に言い張ってしまったり。
この「自分の感じる世界を無条件に正しいと思ってしまう癖が脳にはある」ということを知っているだけでも、少し変わってくるのではないか、と思いました。
読んでいると池谷さんの講義の合間に高校生たちの言葉や感想の文もたくさん出てくるのですが、「え?この高校生たち頭良すぎない??」と感じるコメントだらけです。
調べてみると、藤枝東高校は偏差値66。
頭が良い子たちの集まりなんですね😂
脳科学だけでなく、数学・物理の要素もあって、あと2回は読まないと私には完全には理解できないな…という部分もありました(笑)
とはいえ、高校生向けの講義の内容なので、優しい部分もたくさんあるのでご興味のある方はぜひとも読んでいただきたいです!
この本が発売されたのは2013年。
もう10年以上前なのに、私にとっては目新しいことがたくさん詰まっていました。
現在の脳科学はもっと進んでいることでしょう。
次は今年の3月に発売された池谷さんの著書「夢を叶えるために脳はある「私という現象」、高校生と脳を語りつくす」を読んでみたいと思いました!
最後まで私の読書感想文にお付き合いいただき、ありがとうございます🤗
ではでは。
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