前回の続きです。
事実を少しぼやかしながら書いていきます。
新しく入ってきた新人さん②は上司の知り合いで、上司も新人さん②が精神疾患を抱えていることは承知の上で、何とか助けてあげたいという思いでこの工場で一緒に働かないかと誘い、新人さん②はパートさんとして入ってきました。
ただ、その時はまだ新人さん②は病院には通っていなかったため、正確な病名などは分かっていませんでした。
しかし上司や周りからから見た感じ、何らかの精神心疾患であることは間違いないね、という感じでした。
新人さん②が入社してきた初日、挨拶もかねて、みんなでテーブルを囲んで少し雑談をしました。
新人さん②は人と目をあわせて会話をすることが苦手なようでした。
さらに、リストカットの跡が、手首だけでなく、手の甲や腕にもかなりびっしりとあるのが見えました。
まだ新しい傷のようで、赤くて痛々しかったです。
しかし初日に、みなさんでどうぞ、とお菓子を持ってきたりもしてくれ、気遣いできる人なんだなあと思っていました。
新人さん②にはまず簡単な作業からやってもらおうということで、小さな製品の数を数えながらバリ取り(ざらざらトゲトゲした部分を削る作業)をしてもらうことになりました。
バリ取りした製品を、たとえば100個ずつ箱に入れていくという感じの作業です。
しかし上司が新人さん②が作業した後の製品をチェックすると、1箱に100個ずつ入れてねと指示したはずが、数がバラバラだということになり。
結局、数は数えなくていいから、バリ取りだけして箱に入れていって!ということになりました。
また、体調が悪いときはお休みや早退をしていました。
出勤できた日の休憩時間に、新人さん②に「大丈夫ですか?何か困ったら声かけてくださいね!」と声をかけると、いつも新人さん②は申し訳なさそうに「何もできなくてごめんなさい」「迷惑ばかりかけてすみません」などと自分を責めているんだな、と感じる発言ばかりしていました。
私はただのパートなので、「休んでばっかりで迷惑!」とか「作業が進まなくてイラつく!」とか全く思っていませんでした(笑)
別に新人さん②の作業が進まなかろうが、どうでもよかったです。
私は全く別の作業に従事していたので、私に迷惑がかかるとかは一切なかったです。
新人さん②ができずに残していった作業は、代わりに上司がやっていました。
同じころ、会社とは全く関係ない10代からの友人が、適応障害になってしまったと連絡してきました。
その頃の私は適応なんぞや?レベルだったので、その友人から送られてくるLINEの内容や、ネットで検索した内容で適応障害という病気を知っていきました。
時々その友人とはお茶をしたりして、病気の話や病気になった経緯、症状などを聞いていました。
友人は適応障害の症状によって仕事を休職せざるを得なくなり、現在は病院でもらった薬を飲みながら休養中だとのことでした。
続きます。