続きです。
なんだかその新人さんには違和感を覚えていましたが、関わるのは休憩時間ぐらいで、作業中はそれぞれ一人の世界に入ってやるので、それほど気にはしていませんでした。
しかしある日のこと。
会社の上の立場の人から「さかなさん、あの新人さんなんか様子がおかしくて、色々話をきいてみたら、実はうつ病らしい。」という噂を耳にしました。
それまで精神的な病には全く無縁だった私は、うつ病…?少しでも元気づけたいな…という気持ちでした。
その新人さんにも家庭があり、娘さんがいらっしゃるというこでした。
我が家も娘が2人。そんな共通点もあり、時々お互いの子どもの話なんかもしていました。
新人さんは体調が悪いときにはお休みしながらも、業務をこなしていましたが、うつ病を患っていることもあり、人並みの作業量はこなせていないようでした。
私ものちに不安障害&うつと診断されることになりますが、本当に頭が働かなくなるんですよね。
徐々に新人さんは自信を無くしていき、休む回数も多くなっていました。
上司が新人さんの作業を見ていて「このままでは怪我をする事態になるかもしれない、そうなってからでは遅い」と判断し、新人さんにもそう話したところ、新人さんは退職することとなりました。
金属を加工するような機械を扱っているので、もし人間の体などが入ってしまったまま機械を可動などすれば大変なことになります。
上司の判断、そして新人さんの退職するという判断は正しかったと思います。
私は性格的に周りの影響を受けやすいところがあり(HSP気質があります)、元気のない新人さんとの休憩時間を過ごすときや、新人さんの退職が決まった時など、かなり気持ちがズーンと沈みました。
新人さんは家庭もあるし、まだ赤ちゃんが生まれたばかりで奥様は働けない状況。
大丈夫かなあ…と他人の家庭のことまで心配してしまっていました。
新人さんが退職されてから少しして、新人さん②が入ってきました。
この方は50歳ぐらいの女性で、今まで社内で女一人だった私は、同じ女性が入ってきてくれたことがとても嬉しかったです。
しかしこの新人さん②も、うつ病だということが発覚します。
続きます。